小塚系など Adobeフォントの埋め込みは一部環境に限定される
Adobe 製品をインストールするとフォントが付随してくる場合があります。例えば「小塚ゴシック」や「小塚明朝」などの小塚シリーズです。 付随してくるフォントはそれぞれライセンスが設定されていて、そのうちの一部のフォントは埋め込みが許可されています。 許可されているフォントの一覧は「埋め込み許可リスト - adobe.com」から確認することができます。
ところが埋め込み許可リストの中に含まれるフォントであっても、 実際には埋め込みができなかったり、Bitmap(画像形式) に変換されてしまうことがあります。
例えば Microsoft の Office, Word, Excel, PowerPoint などでは「小塚フォント」が埋め込めません。(Office 2013, 執筆時に最新のバージョン) また比較的新しいバージョンのそれらは pdf に出力する機能を標準で持っていますが、pdf にする場合も同様に埋め込むことができず、Bitmap として出力されてしまいます。
埋め込みが可能な場合もある
「埋め込み許可リスト - adobe.com」が誤りであるかと言えばそうではありません。 Adobe の製品から出力されるファイルには、これらのフォントを埋め込むことができるようです。
また Microsoft Office から pdf を出力する場合には、「Adobe Printer」を利用して出力すればフォントを埋め込むことができるようです。
残念ながら Office のファイル形式で直接フォントを埋め込むことはできないようです。 (in Office 2013, 執筆時現在)
プリントパック社のソフトウェアで埋め込みできるかもしれません
プリントパック社のソフトウェアに Office Print というものがあります。 無料登録してインストールすれば、パワーポイントなどの Office ファイルをプリントパック社で印刷可能な形式の pdf に変換することができます。 諸事情によりこのソフトウェアを試験したのですが、このソフトウェアを経由すると小塚ゴシックなどのフォントも pdf に埋め込むことができるようです。
ソフトウェアの仕様や利用規約はプリントパック社によって変更される可能性がありますので、 詳しくは公式の HP を確認してください。