Windowsのインストールが中断し失敗する問題
Windows パッケージ版のインストール中、「必要なファイルの展開中」の処理工程の途中、92% でハングしてインストールが失敗する問題にあたりました。 不具合のない SSD、HDD に対しディスクからフォーマットを実行し、完全にクリーンインストールする環境下です。
エラーに対する対応
ハード面の相性などを疑う
当初は上記の不具合が偶発的なものであろうと考え SSD に対して 2,3 回処理を繰り返しました。 しかし同様の不具合が続くので次に HDD に換装し再度実行しましたがやはり不具合が出ました。
結局相性問題を疑い、異なるマザーボードにドライブと SSD を接続しましたが、なお不具合が出ました。
公式のパッケージを利用している場合には、およそこの段階でインストールに成功するでしょう。 相性問題でなければそもそもSSDやHDDに物理的な不具合が生じている可能性があります。
インストールディスクを疑う
さて換装した後もやはり偶発性を考慮して複数回実行しましたが、不具合が起きるポイント(段階)がマチマチで、 早い段階で処理に失敗したり、逆に進んだ段階で処理に失敗したりするようになりました。
しかし明らかに不具合が起きるポイントが変わったので次に自分で作成したインストールディスクを疑いました。
公式のインストールディスクパッケージ(DSP含む)を購入する以外にも、Windows のインストールディスクを入手する方法があります。 Dreamspark などの Microsoft のサービスを利用する場合には、自身でインストールディスクを作成する必要があり、その段階で不具合を来している可能性もあります。
また、正規品のディスクであっても、製品製造時にディスク本体に不具合がおきる可能性はあるでしょう。
私は Dreamspark からダウンロードした Windows のイメージファイルを利用していました。 ディスクの作成に当たってっですが、ダウンロードした書庫(ここではiso)ファイルの整合性は確認し、Image の書き込みには Windows 標準の機能を利用しました。 書き込み後のチェックも行いましたが正常に動作していましたが、結果的にこのディスクに不具合がありました。
まず真っ先にディスクの不具合を疑わなかったのは、いくつかの理由があります。 まず先の通り、作成したディスクの正当性は確認済みだったことで疑いませんでした。
次にインストール環境やその他の機能は正常に利用できていたことです。 ディスクのフォーマットや修復機能の呼び出し、インストールの実行までは正常に動作するのです。 つまりインストール機能に不具合が生じているのであれば、他の機能にも不具合が生じるか、そもそも起動に失敗するものだ、と考えていました。
実際のところはそうではなかったようです。予備の Windows を起動し、異なるDVDに再度インストールディスクの作成を実行しました。 そのインストールディスクを使って、2つ目のマザーボードでインストール作業を実行したところ、ようやくインストールが完了しました。
また Windows をインストールした SSD を元のマザーボードに接続したところ正常な起動を確認できました。 したがってハードの相性問題の線は考え難いです。
まとめ
Windows のインストール時に不具合が生じるとき、次のことを確認すると解決する可能性があります。
- ハードウェアの物理的な破損
- ハードウェアが古い場合には疑っても良いかもしれません。
- ハードウェア相性問題
- ディスクドライブやマザーボードが原因かもしれません
- インストールする OS が販売開始された後であれば、このことが原因の不具合は少ないでしょう。
- USBレガシーを BIOS から無効化し、再度インストールを実行することで解決する可能性があります。
- 異なる環境下でインストールした後、対象の HDD(SSD) を再接続すると解決する可能性があります。
- インストールディスクの不具合
- 特に自作したインストールディスクには不具合が生じている可能性があります。
- 特定の不具合が繰り返される場合、あるいはインストーラが正常に起動する場合でも、再度インストールディスクの作成を試みましょう。