hyphens は実装されても日本語に対応してない
hyphens(ハイフン) はテキストの折り返し位置を決定するための CSS プロパティです。 テキストの折り返しを決定する際に、単語の途中で折り返す場合がありますが、その際にハイフンを使うことができるようになります。 折り返し位置とハイフンの挿入は、自動で決定させるか、手動で決定することができます。
hyphens プロパティは CSS3 の草案に上げられ、MDN などでは現在も試験中の実装とされていますが、 執筆時(2015 年 5 月)現在では、Chrome 13~, Firefox 6.0~, IE 10~, Safari 5.1 ~ など多くのブラウザが対応しています。 ただし、多くのブラウザが対応していても、肝心の日本語に対応していないようです。
日本語はハイフンを付ける文化がない
そもそも日本語はハイフンを付けて単語の途中で区切る文化がありませんね。 英語など、その言語で使われる文字の種類が少ない言語では使われている気がします。
MDN によれば、
hyphens プロパティに対応していても、日本語そのものが対応していないようです。
U+2010
や U+00AD(­)
を挿入することで対応できるかもしれませんが、
日本語において、ハイフンを任意の位置に挿入できることに意味はないでしょう。
また hyphens プロパティを有効にするには、(html 要素に) lang 属性を指定する必要があるとされます。 日本語のサイトとはいえ、英語も含まれることが多々あるので、hyphens を指定する価値はありそうですが、 そのようなケースでは、lang 属性に ja 以外を指定するわけにはいかないので、実質的に使えません。