2013年自宅被災からの復興

対応後の自室、コンクリに残されたベッドのマット

2011 年に故郷が台風被害に遭ってから 2 年たった 2013 年、 今度は現在生活を送っている我が家の自室が台風によって被災しました。 マンションの排水設備不良により、屋上にたまった水が一気にベランダなどから侵入して、下の階まで流れ込むように浸水したのです。 深夜4時~5時くらいのまだ暗い頃のことでした。

2011 年の経験があったおかげもあり、早急に対応することはできましたが、自室の 100% が浸水したため、 当時の焦燥感、後の喪失感が凄まじく、この後しばらく何もできなくなったことを覚えています。 幸いだったのは PC だけメタルラックで底上げした位置に配置していたためにデータの喪失には至らなかったことでしょうか。 とは言え PC 自体は後に不良を起こし、交換することになったのですが、学生には手痛い出費でした。

浸水した水を吸い出した直後。マンション3階で 5cm 近い浸水という珍しい被災に遭った。

保証の範囲に収まるのかどうかなど判断していては生活ができず被害が増す一方であるため、 自力ですべての荷物を搬出し、棚やベッドを破壊し、床をはがして乾燥させるほかありませんでした。 結局後に 14 カ月の間ベッドを使わず、当時のベットの残骸から回収したマットと 800 円の寝袋で生活することになります。 面倒くさいというのと節約志向があったのと両方が理由です。結局今利用している新しいベッドも使わなくなった貰い物です。

この戦いで保障の使い方、マンション設備の見方、浸水時の対応方法について学びました。

自室から浸水して下の階に漏水していきましたが、浸水発生個所と原因を調査し、写真に収め、 そこが私の管理する責任の無い場所であることを証明すれば、マンション側の管理不備で全額の保証が得られます。 もっとも手続きが済む前に元の生活へリカバリーするまでの費用が掛かります。

排水設備は上手く分散されているかを調べるべきですし、その配管の入り口が掃除などの手入れ可能な状況にあるかをチェックするべきです。 もしこの2つの条件が良好でない場合は、その部屋は回避するべきでしょう。あるいは改善を求めるか、保障の程度を確認して浸水を覚悟するべきです。 昨今の異常気象を見るに、マンションの排水不良による浸水は他でも発生するでしょう。

原因は兎も角として、私の部屋から漏水下のにもかかわらず、私のせいではないと励ましてくれた下の階の方々には感謝するばかりです。 故郷が被災したときもそうでしたが、ピンチになったときに助けてくれる人間関係を作ることは非常に重要であると思います。 それは自分自身が相手のことを助けることも然りであるということです。